SDGs
植樹したカラマツの下草払いを行いました
今年の6月に行ったカラマツの植樹。そのカラマツの育成に欠かせないのが下草払いです。
植樹したカラマツの苗木は腰丈にも満たない高さであり、苗木よりも伸びてしまった下草に埋もれ日照不足になってしまったり、冬の雪に下草ごと倒れてしまったりといった事態になりかねません。
そのためカラマツがある程度成長するまでは定期的な下草払いがかかせないのです。
9月11日、約3カ月ぶりに訪れた植樹場所は6月の時からは想像できないほど下草が生い茂り、植樹した苗木が埋もれているような状況でした。
森林組合の方々が下草払いの準備をしてくださいましたが、それでもここまで伸びるのかと、下草の生命力には驚かされるばかりです。
この生い茂った下草をかき分けながら進み、植樹の際に付けた目印を頼りに苗木の周りの下草を払っていきます。
植樹場所の周辺や、苗木の合間は草刈機を使っていきますが、下草払いの主役はあくまで手作業です。
植樹したばかりの苗木は細く、機械による誤伐のリスクを避けながら、カラマツに絡みついた蔦を丁寧に払っていけるのは手作業だからこそです。
自宅や公園の草取りとは違い、足場の悪い中で行う下草払いはとても大変な作業でした。
しかし手間をかけて払った下草の合間から元気な苗木の姿が見えた時の喜びは大きく、気が付けば流れる汗も拭わず、夢中になって下草を払っていました。
それでも広大な植樹場所の下草払いは1日の作業では終える事はできず、満足のいく状態とまではなりませんでした。
このままでは終われないと再度有志を募り、25日には当社として2回目の下草払いを行いました。
山の気温は平地に比べ低いとはいえ、この日は好天に恵まれ、額に汗を流しながらの作業となりました。
前回は到達できなかった奥の方まで進む事ができましたが、奥に行けば行くほど下草は深くなり、苗木を見つけるのは文字通り手探り状態です。
少しでも多くの下草を払おうと、各自で黙々と作業を続けていきます。
気温が下がる前に撤収となりましたが、その頃には地肌のあちらこちらに苗木たちが見られる状態に。
風にそよぐ苗木の姿に、心地よい疲労感と大きな達成感に満たされていきました。
6月の植樹から始まったこの活動は長い期間をかけて行っていくものであり、今回のような下草払いも根気よく続けていく必要があります。
なかなか思うような維持管理はできませんが、だんだんと立派に育っていくカラマツたちをこれからも見守っていこうと思っています。
今回の下草払いにご協力いただいた皆様にこの場をお借りして改めて感謝いたします。
2021.09.28 カテゴリー: SDGs