地域貢献と環境対応 持続可能な印刷の新しいカタチを創造する

持続可能な社会のために
SDGs

新商品「SEPARABLE LOOSE LEAF」が完成しました

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朝日が昇るのが少し遅くなり、山風で林の根本の笹がカサカサと揺れる季節になりました。
笹や竹と聞くと皆さんはどのようなイメージを思い浮かべますか?
足元には落ちて積もった笹の地面、上を見上げれば、青空に真っ直ぐ伸びた青い竹の林です。
色々なイメージの竹ですが、竹の特徴は①筋目が均等で真っ直ぐな所、②しなって容易には折れない所、③年中青葉が繁っている所、などです。

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里山の竹林

このような特徴を持つ竹は神事に使われる面も有ります。
商売繁盛の恵比寿神社では福笹として使われています。
令和の元号で話題になった万葉集では、「我が独り子の草枕旅にし行けば竹玉(たかだま)を繁(しじ)に貫き垂れ(ぬきたれ)」の一節があります。
竹玉を繋いでアクセサリーを作って、我が子の旅の無事を祈った一節です。
竹には神様の力が宿ると信じられていたようです。

このように古くから人に親しまれている竹は成長が早く孟宗竹は筍が地表に出てから20日も経つと大きいものでは10mほどの大きさに成長します。
日本の孟宗竹は、元は建材や筍の収穫を目的として中国から輸入されました。
ところが、現在はプラスチック製品や輸入物の安い筍に押されて需要が少なくなりました。
目的を失った孟宗竹は、繁殖力が強く成長も早いので放置されると里山の生態系を崩してしまい、今では竹害と呼ばれています。
竹害の原因にもなってしまう孟宗竹ですが、成長が早い特徴を生かせば、循環利用が容易な再生可能資源となり、持続可能な森林資源として活用できる材料なのです。
そこで当社は、SDGs推進企業としての強い思いから、孟宗竹を原料とした竹紙で新商品「SEPARABLE LOOSE LEAF」を開発しました。

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「SEPARABLE LOOSE LEAF」をファイルに挟みこんだ状態

ルーズリーフが世に出回ったのは、40年近く前です。
当時は、商品名も分らず何処で買えるかも分らない憧れの商品で、ノートと違って、一枚一枚使用できるルーズリーフは画期的な商品でした。
そのルーズリーフを更に進化させた今回の新商品「SEPARABLE LOOSE LEAF」は、表紙でルーズリーフをくるむ事で、1冊のノートとして使用する事ができ、またルーズリーフの長所を継承して一枚一枚単独で使用する事もできるので、目的や項目ごとに整理してまとめる事ができます。

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「SEPARABLE LOOSE LEAF」が一枚ごとに使用できる様子

ルーズリーフには包装紙が必要であり、その部分もエコにできないかという想いで今回、表紙をつける事に至りました。
デジタル化の進んだ現代でも、第二の脳と呼ばれる手を動かしてノートに文字を書く事は、身体的な老化や記憶力の低下を防ぐために大切な事であると言われています。
このルーズリーフは循環型資源の竹を原料にした竹紙を使用して環境に配慮し、より使い手の気持ちに沿った良いものをお客様にご提供したいという想いから制作いたしました。
新商品「SEPARABLE LOOSE LEAF」を是非よろしくお願いします。

【販売に関して】
表紙やルーズリーフの本文は、オリジナルデザインを入れる事も可能です。
法人様へのご案内を基本としておりますが、ご注文部数はお気軽にご相談ください。
詳しくは株式会社アルキャスト(026-217-5155)までお問い合わせ下さい。

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2022年9月16日信濃毎日新聞朝刊で紹介されました

2022.09.28 カテゴリー: SDGs

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