地域貢献と環境対応 持続可能な印刷の新しいカタチを創造する

持続可能な社会のために
SDGs

附属長野中学校と半年間、総合学習授業を行いました①

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11月に入り早いもので今年も残すところ、後2か月となりました。思い返せば、今年2022年は寅年で、過去には、新しいものが誕生し時代の変革を感じるような出来事が多かった干支の年でもあります。今年度は新型コロナウイルスにより疲弊した経済の回復・デジタル社会の新たな一歩の年となるよう祈願されスタートした1年でもありました。
皆さんはどんな変化を感じる1年になりましたでしょうか?

生徒同士が協力しながら活動を進めます

今年度当社では、信州大学教育学部附属長野中学校の3年生と一緒に総合学習の授業で一緒に商品製作をする新たな挑戦の機会を頂きました。当社の竹紙からできたバンブーノートを学校のオリジナルノートとしてご使用いただいておりますご縁もあり、竹紙を使った製品作り・販売活動をゴールとした活動を総合学習の授業の一環として行いました。

活動期間は4月~10月までの約半年間。授業時間は週に1時間程に集中活動時間を加え、計50時間程を数えました。4月に当社から放置竹林の社会問題、竹紙を使用する環境的メリットのお話を導火線としてさせて頂き、そこからは生徒の方が主体的に活動をスタートしました。

60人程の生徒が12グループに分かれ、それぞれ企画・発案を行い製品作りが始まります。
竹紙でどんなものが世の中にあったら便利だろうか、竹紙の特性は何だろう、印刷会社でどんなものが製作可能だろうか、一つ一つの疑問に対してしっかり各グループは調べながら取り組みます。自分たちで良いと思った商品の概要が固まると、周りの仲間や先生方に市場調査を行います。中学生とは思えないほどの用意周到さで少しずつ製品の構想が出来上がっていきます。
当社からも、各グループに対して、商品作りに対する想いや、印刷とはどのようなものか、過去に取り組んできた実績を踏まえお伝えさせて頂きました。

中間発表会で今までの成果を発表します

7月、各チームの商品概要のお披露目の日として、中間発表会が開催されました。この日は学校側の依頼もあり、アルキャスト社員に審査員の役割を与えられましたので、各グループにそれまでの活動の評価をしました。
どのチームも素敵な発表で、そこに優劣をつける大変さを私たちは学ぶと同時に、この評価の結果で落ち込んでしまうグループが出ないかなという一抹の不安も抱えておりました。
しかし、その後の生徒の行動でそれは杞憂に終わりました。生徒が今までよりさらに、気合の入った表情で活動に取り組んでいたからです。落ち込んでいる時間はないと言わんばかりの行動で、次なる準備を進めている姿は印象的でした。

中間発表会を終えて、生徒達はさらなる高みを目指します

そして8月、最終発表会が開催されました。この日は、学校側の事情もあり、無情にも5チームを落選させなければいけない日であり、アルキャスト社員も緊張した面持ちで審査員会場に足を運びました。異様な雰囲気の中、各チームの最終発表を聞き、最終的に8チームを合格点として評価しました。

緊張した雰囲気の中、最終発表会が開催されました

落選したチームもありましたが、どのチームも本当に一生懸命に取組み、時間の関係上製品にできなかったチーム・工程上製品化が難しかったチームも、こんな商品があれば良いなと思う商品ばかりでした。
ここでも落選をしたチームのメンバーがすぐに気持ちを切り替え、他のチームのお手伝いをすると、自ら行動をしていた姿は感動しました。この活動に取り組んでいる生徒たちには、想像を絶するエネルギーと大人の想像を超える行動力を持っているなと強く感じました。

さて、合格した8チームは喜びとともに、落選したチームの分まで頑張るという責任感があります。これからいよいよ製品の完成化と販売へ向けての準備が始まります。


次回に続く

2022.11.13 カテゴリー: SDGs

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