
SDGs
たまにはアナログも

雪解けが進み、満開の桜と共に暖かい春の季節がやってまいりました。この時期になると「新年度」という単語に肖って、何か新しいことを始めてみようとチャレンジ精神旺盛になる方も多いのではないでしょうか?
当社も今年度から新たな挑戦の1つとして、新事業を立ち上げます!!
そのお話の前に・・・
4月29日は昭和の日、今年2025年は記念すべき昭和100周年ということで、様々な場面で昭和を懐かしむイベントが開催されております。最近は、令和×昭和の商品がピックアップされたり、Z世代やα世代という、昭和を知らない方々が改めて昭和の魅力に惹かれ、昭和を楽しむ文化も流行ったりしているそうです。
今回のブログ担当は、平成生まれの平成育ちなので、この文化に少し疎外感も感じますが、どちらの話も聞く世代として、時代の変遷のスピードに改めまして驚きを隠せません。

さて、昭和のイメージとしては、現代令和時代との比較をするとなんといってもアナログ感。何事も、人と人との関係で成り立ち、スピードや効率というより根性や信頼というどこか人の温かみを感じるような時代背景があったのだろうなと感じます。今でこそ、自然や生態系への環境負荷が叫ばれるようになり、自然と人間の距離感ができましたが、当時は、自然は人間社会の一部という感覚だった方も多いのではないでしょうか?
当社は現代人からするとまさに「THEアナログ感」の強い、紙を使った印刷業を行っております。デジタル社会の波にもまれ日々奮闘の毎日です。こんな時代になると、当社も何かデジタルな新しい取り組みをしないといけないのかなと思うこともあります。
しかし、まだまだアナログに秘めた力もあるかもしれないと、ここでようやく新事業の話をさせていただきます。
兼ねてより当社の1つのブランドとして力を入れておりました「竹」を今度は、紙ではなく!パウダーでもなく!!たけのこ!!!として販売することに決めました。

たけのこと言えば、自然に生えてくるもの、ですが、しっかりと整備がされていないと収穫することはできません。当社の想いである、放置竹林問題対策の一助に、との思いはついに、人間の原点でもある食にたどり着きました。今までと変わらず、放置竹林の整備をしつつ、より自然と触れ合うこのアナログ感を持って、是非、収穫できたたけのこを皆様の食卓に届けることが出来ましたら嬉しいなと思います。
当社がメインで販売しますたけのこは、淡竹から採れるものが多く、これからの時期5月下旬~7月上旬に旬を迎えます。淡竹はあく抜きが不要で、そのまま食べるとシャキッとした食感を感じることができ、何かのお供に料理するには手間の少ない良質な食べ物です。
タイパな現代には似合わない、齷齪汗水垂らして収穫する、昭和を連想させる行動から生み出されるたけのこを、昭和の象徴、大家族で楽しく会話をしながらご賞味してみてはいかがでしょうか?
初めての試みで、試行錯誤しながらの挑戦となりますので、全てが順調にいくか分かりません。ですが、当社印刷会社が持っているアナログ感を前面に押し出し、皆でたけのこを、唱和し、笑話し、昭和する、そんなたけのこシーズンになることを願っております。
2025.04.29 カテゴリー: SDGs