SDGs
過去と現代と未来と
今年は残暑が厳しい秋のスタートでしたが、ようやく気温が下がり長野市では朝夕冷え込みが激しくなってきました。
一部の地域で紅葉が見られるようになり、3連休や全国旅行割の後押しもあり、行楽地が賑わうシーズンが到来しました。
ここ近年は新型コロナウイルス蔓延の影響で、多くの行動制限がありましたが、感染対策をしっかりしながら、この時期ならではの楽しみ方が出来たらと思います。
さて、循環型社会の一助になればとの思いで始めた、カラマツ植樹活動の本年2回目の下草払いを行いました。当日はいつものように、土地所有者の東方さん、長野森林組合の方と共に一緒に活動をさせて頂きました。
いざ活動を始めようとしたところ、目の前に大きな穴が・・・
そして中を覗くとそこには人が・・・
その正体は!遺跡発掘隊でした!!
その場でご挨拶をさせて頂き、東京都立大学考古学研究室の岩瀬先生と学生さんと判りました。
以下、岩瀬先生より簡単にご教授頂きました信濃町の歴史と考古学です。
信濃町という場所には、人間の出現したであろう時代の生活様式が発見することができる遺跡があるとのことです。近くの野尻湖からは以前、ナウマンゾウの化石発掘の大ニュースもあったように、この地域には多くの歴史的史料がまだ未発見のままになっている可能性があるとの話です。その歴史的大発見を信じ、発掘隊は定期的に活動を行っているそうです。
活動の一部を見させていただくと、その地道な作業は壮絶であり、一瞬にかける想いがひしひしと伝わってきました。
皆さんの姿から、1歩1歩の積み重ねが、歴史から未来へ繋ぐ大切な今を生きる人間の生きがい・使命感になるのだなと勉強になりました。
感銘を受けた後、下草払い活動を開始しました。
振り返ればこの活動は、未来の環境への想いからスタートした取り組みです。
未来を創るために今自分たちが出来る身近な活動は何だろうと考え、たどりついた1つの答えがここにあります。それを継続していくこと、根気強く取り組んでいくこと、それが少しでも形になればいいなと改めて思いました。
この日も晴天に恵まれ、下草払い活動は無事に終了しました。
遺跡発掘隊との共存で、過去から未来へ広い時空を感じながらの活動で、いつもとは違う刺激的な1日となりました。
過去から繋がれたこの由緒ある土地をお借りし、この歴史をしっかりと現代を一生懸命生きることで、未来へ残すべくこの活動を今後もしっかり継続していきたいと思います。
お世話になりました、東方様、長野森林組合の方、岩瀬先生・都立大学の生徒の方には改めて感謝を申し上げます。また来年度以降もお会いできることを楽しみにしております。
今後も宜しくお願い致します。
2022.10.12 カテゴリー: SDGs