地域貢献と環境対応 持続可能な印刷の新しいカタチを創造する

持続可能な社会のために
SDGs

長野俊英高校で1年間製品作りをしました                   

2023年度も残すところ、後1か月となりました。3月に入りましたが、まだまだ寒い日が続きます。もうすぐやってくる春が待ち遠しい季節を迎えました。
さて、今年度最後のブログは、今年度4月~3月の長きにわたって一緒に取組をした長野俊英高校2年生との製品作りの話です。

様々な学校の生徒さんと出会うことができました


今年度は本当に多くの学校様と総合学習や文化祭、クラブ活動、出前授業でお世話になりましたが、そのフィナーレとなるのが長野俊英高校の総合学習での取組です。
この高校では、今年度から新しく学科を複数設け、その中の1つの学科で弊社と「環境に配慮した竹紙を使用した製品作り」という学習を行いました。
初回の授業でお伺いしたのが1年前と考えますと、生徒さんたちの長きにわたる集中力には目を見張るものがありました。
活動は、4月アルキャストの紹介と竹紙のお話からスタートしました。この活動に参加した60名の生徒さんたちは、初め何をこれから行うのか、ゴールは何なのか、わからない状態でのスタートだったと思います。GWまでの期間はどんな製品を作りたいか、個人で模索する時間からスタートしました。インターネットを駆使した情報収集や、文具店での紙製品の研究や、1人1人が工夫を凝らしながら、商品案を絞っていきます。
5月に入り、準備が揃った生徒さんたちによる商品発案発表会が行われました。その中で、お互いに情報交換をし、さらに商品力に磨きをかけます。
そして、6月グループ活動が始まります。今まで考えてきた案をもとに、次はチームで1つ絞り具体化していきます。長野俊英高校では7月に文化祭が開催されます。そこで、各チームがプレゼンテーションを行い、学生間による投票が行われました。
その結果に基づき、4商品を2学期から本格的に製作していくことが決まりました。

商品の試作品を作りイメージを膨らませます

2学期は、2年生ということもあり学校行事が立て込んでおります。時間のない中で、再度編成された4チームは、市場調査をしながら商品力に磨きをかけます。1学期に学習したことを生かして少しずつ完成形に近づいていきます。各チームの商品の構想が出来上がってきたところで、企画書の提出と試作品の製作を行いました。初めての企画書作りを経験する学生さんが多く、とても新鮮で商品製作までの過程を経験できる貴重な時間だったと、話をしてくれる学生さんもいました。
3学期、いよいよ商品案完成間近です。1月最後の力を振り絞り、商品のデザインの仕上げを行いました。試作品も全チーム完成し、1年間かけて練ってきた構想が形になる1歩手前まで進み、このころになると商品作りを実感する生徒さんたちが多くなってきたなと感じました。
最後の仕上げは当社で製作をさせていただきました。生徒さんたちの想いをのせた、商品データを印刷し、加工後3月にいよいよ納品です。
ものづくりの最大の特徴はカタチとして残ること、実物を見ると、喜びの声を上げたり、ほっとした安堵の表情を見せたりする、生徒さんたちの姿は印象的でした。

完成した商品の1部です

1年間本当に長い間、根気強く商品製作を頑張った生徒さんたちは、この先の人生できっと活躍するでしょう。また、今回残念ながら選択されなかった商品候補も多数ありました。製造業では必ずしもすべての商品が明るみに出ることはないことも事前にお話をしてありましたが、社会の厳しさも同時に感じていただけましたら良いなと思います。また、そこで痛感した壁を乗り越えてきた生徒さんたちだからこそ、これからも幾多の困難を乗り越えていくでしょう。
当社との活動はこれで終わりとなりますが、生徒さんたちの活動はまだまだ続きます。今年開催される文化祭で実現した4商品を販売予定です。それまでの期間、販売戦略を練り、どのチームも完売を目指しています。1人でも多くの方にみんなの想いが届くことを願っております。

今年度、この活動にご理解、ご尽力いただきました、関係者の方々には本当に感謝を申し上げます。当社も、生徒さんたちの取組から多くのことを学ぶことができました。
今後も、決して大きくない会社ではございますが、長野市にある会社の1つとして、地域と共に成長する会社を目指していきます。

2024.03.13 カテゴリー: SDGs

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